みなさんは、海を見て「どうして海は青く見えるのだろう」と考えたことはありませんか?晴れた日に広がる青い海を見ると、空の色が映っているから青いのでは、と思う方もいるかもしれません。もちろん空の色も関係していますが、海が青く見える理由はそれだけではありません。
太陽の光は白く見えますが、実際には赤、橙、黄、緑、青など、さまざまな色の光が含まれています。そして、それぞれの色によって水の中での進み方や吸収されやすさが異なります。
太陽の光が海の中に入ると、赤や橙などの光は比較的早く水に吸収されていきます。一方で、青い光は水の中を比較的深くまで進みやすく、散乱した光の一部が私たちの目に届きます。そのため、ある程度の深さがある海では、青い色が強く見えるようになるのです。
ただ、海の色はいつも同じではありません。浅い場所では海底の白い砂や岩の色が影響し、明るい水色に見えることがあります。また、植物プランクトンが多い海では緑がかった色に見えたり、川から流れ込んだ土砂などによって茶色く見えたりすることもあります。さらに、天候や太陽の高さ、波の状態によっても海の見え方は変化します。
普段、何気なく目にしている海の青さですが、その背景には光と水の性質があります。同じ場所の海でも、朝と昼、晴れの日と曇りの日では違った表情を見せてくれます。
港や海の近くで仕事をしていると毎日のように海を目にしますが、改めて色に注目してみるとその日の天候や海の状態によってさまざまな違いがあることに気付きます。いつも何気なく見ている景色にも、少し視点を変えるだけで新しい発見があるのです。
本日のひとこと
「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」
身近なことは、かえって気付きにくいものである、という意味のことわざです。
毎日のように目にしている海も、いつもそこにあるからこそ、その色について改めて考える機会は少ないかもしれません。しかし、海が青く見える理由を知ると、同じ海でも天候や水深、海中の状態などによって色が変わって見えることに気付きます。何気なく見ている景色の中にも、まだ知らない仕組みや発見が隠れているものです。
仕事や日々の生活でも、慣れていることほど当たり前として見過ごしてしまうことがあります。身近なものに改めて目を向け、「なぜだろう」と考えてみることで、新しい気付きにつなげていきたいですね。