2026年10月14日、DJIは新型ドローンドック「DJI Dock 4」と、対応する産業用ドローン「DJI Matrice 5TD」を発表しました。今回の新製品では、バッテリーの自動交換機能が新たに採用され、ドローンの継続的な運用や緊急時の迅速な対応に向けて、大きな進化を遂げています。
DJI Dock 4の最大の特徴は、わずか25秒でバッテリーを自動交換できる点です。従来のDockシリーズでは、帰還した機体のバッテリーを充電する時間が必要でしたが、新モデルでは自動交換によって再出動までの待機時間を大幅に短縮できます。これにより、広範囲の巡回点検や長時間の警備、災害発生時の状況確認など、継続的な飛行が求められる現場での活用が期待されます。
専用機体のMatrice 5TDも性能が向上しています。最大飛行時間は59分に達し、広角・望遠・赤外線カメラに加え、レーザー測距機能を搭載。さらに、ミリ波レーダーやLiDAR、視覚センサーを組み合わせることで、送電線などの細い障害物も検知できる設計となっています。夜間の障害物検知にも対応しており、さまざまな環境での運用を支えます。
また、AIによって車両や船舶、動物など17種類の物体をリアルタイムで検知できる点も注目されます。遠隔管理プラットフォーム「DJI FlightHub 2」と連携することで、異常検知時の通知や撮影などを自動化でき、監視・点検業務の効率化にもつながります。
今回の発表で特に注目したいのは、ドローンそのものの性能向上だけでなく、「飛行後の待機時間」という運用上の課題にも技術的な解決策が示されたことです。一方、実際の導入には、飛行環境に応じた安全対策や通信環境の確保、法令に沿った運用体制の構築が欠かせません。
ドローンの活用が単発の飛行から継続的な自動運用へと広がるなか、今回の新製品がインフラ点検や防災、警備などの現場にどのような変化をもたらすのか、今後の展開に期待したいところです。